第4回裁判と集会の報告

日時:2011210() 午前11時~

場所:京都地方裁判所208号法廷

集会:京都弁護士会館大会議室2、3

 

朝からの冷え込みにもかかわらず、法廷に入れないくらいの皆様が、傍聴に駆けつけてくださいました。その後の集会も40人以上の方々が参加くださいました。毎回来てくださる方、初めて参加してくださった方々に心からお礼申し上げます。「ひとつも空席を作りたくない」「裁判官に支援者の熱意を伝えたい」という必死な思いで、嶋田本人がメールや電話で直接皆さまに傍聴のお願いをしています。皆様の中には正直に言って、「毎回、うるさいなあ」「他の人が来るから大丈夫でしょ」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。とくに「連絡をもらって駆けつけたにも関わらず、法廷に入れなかった」という方には、本当に申し訳ないと恐縮しております。

事務局として、事前に傍聴人の人数を正確に把握することは、なかなか難しく、このような事態になることもあります。法廷から溢れた方の存在こそが、「大学の有期雇用は社会問題である」こと「原告の支援者が非常に熱心である」ことを、裁判官に最も効果的にアピールしているのです。「いい加減な裁判はできないな」というプレッシャーを、毎回裁判官は受けていることでしょう。

今後とも、お一人おひとりの傍聴が裁判で力になることをご理解の上、傍聴に足をお運びくださいますよう、お願い申し上げます。

 

≪裁判の報告≫

 今回は、被告の準備書面の提出を受けて、以下のようなやりとりがありました。

原告側畑地弁護士から、

     被告の準備書面が提出期限を守らなかったことへの言及。

     この裁判の争点は、SLCサービスラーニングセンター設立の経緯とその後の経過であることの確認、がありました。裁判官も被告もこの点には、異議なく同意しました。

     次回は人証申請を含めて、進める旨を伝えました。

原告側福山弁護士から

     原告の契約更新の基準が教授会の承認としか示されていないことについて、これは争点の核心であるとの指摘がありました。

これに対し迫り、被告側は

     「確かに抽象的にしか示されていない」ということを、法廷で認める形になりました。

 わずか5分ほどの短いやり取りでしたが、原告弁護団はこちらが意図する争点整理を行い、さらに被告弁護団から「教授会の承認」が抽象的であると認めさせるという成果を挙げました。

 

≪集会の報告≫

*弁護団から今日の裁判について:

 まず、畑地弁護士さんから被告準備書面について、説明がありました。

被告はサービスラーニングセンターの機能不全を取り上げ、大学(経済学部)の責任をある程度認めながらも、原告の業務姿勢にも責任の一端があると主張してきたこと。にも関わらず、教授会では原告の勤務状態などについて、検討した形跡がないこと。裁判の争点は、あくまでサービスラーニングセンター設立の経緯とその後の経過であること、「教授会の承認」は争点の核心だという確認ができた。

 さらに福山弁護士から、補足説明がありました。

嶋田さんは1回も更新されていないため、契約更新の合理的期待があったと示すことが難しい。ポイントは、①解雇権濫用の法理の類推適用ができるか、②①ができたとしてもなお解雇に社会的合理性があったかどうかの二つ。被告は①だけでは苦しいので、②について「機能不全の責任は原告にもある」という主張をして来ている。しかし契約更新基準が「教授会の承認」では「抽象的」だと認めざるを得なかった。この「教授会の承認」は争点の確信であり、総合的判断が求められる。

 

*京都精華大学ユニオンSocosoco委員長山家悠平さんのお話

 精華大学では嘱託教職員が3年(または5年)で首を切られるそうです。山家さん自身も今年3月で雇い止めになるとのこと。その雇い止め反対活動1年間について話してもらいました。

 Socosocoは2009年11月に結成、山家さんを中心に4人で活動してきました。翌1月に食堂前に小屋を建て、昼休みに豚汁などを配って学生の署名を集めました。しかし理事会は学生を巻き込むな、更新期限は堅持、小屋を理由に団交拒否という誠意のかけらも無い対応でした。そこで昨年12月、山家さんが1週間のハンガーストライキを敢行。マスコミの取材も入り、学生の関心が一気に高まりました。1月に小屋を撤去して、現在、理事会との交渉を再開したそうです。

 山家さんのお話は、参加者の皆さんから好評でした。少人数でも真摯な闘いの姿勢は、多くの人の心を動かすということを、教えていただきました。山家さん、ありがとうございました。

 

最後に、現在裁判中の原告稲森秀司さん(ヤンマー雇い止め違法訴訟)、清水潤子さん(自治労滋賀県本部解雇事件)、本田福蔵(日本基礎技術試用期間中解雇事件)、井上昌哉さん(京大非常勤職員雇い止め事件)からのアピールがありました。

 

次回5回目の裁判は2011年4月11日(月)11時から、京都地裁208号法廷で開かれます。

次回も今回同様に多くの皆様の傍聴をお待ちしております。