裁判後の集会の様子
裁判後の集会の様子

第5回裁判と集会の報告

日時:2011年4月11日(月) 午前11時~

場所:京都地方裁判所208号法廷

集会:京都弁護士会館小会議室1-3

 

年度初めのお忙しい時期にもかかわらず、たくさんの皆様が傍聴に駆けつけてくださいました。通常の裁判では、5回目の期日ともなると、傍聴人は減ってしまうのだそうです。でも、この裁判では、ほぼ毎回傍聴席を満席にしてくださる皆さまの熱意に、ただただ感謝です。この想いは必ずや裁判官にも届くことを祈ります。 

 

《裁判の報告》

冒頭、定刻の11時になっても、被告弁護団は現れず、5分ほど遅れて入廷。田中代表から「遅いよ」という注意が飛ぶ一幕がありました。

裁判は、原告弁護団が提出した準備書面について、畑地弁護士が陳述を行いました。主な点は以下です。原文は、このHPの原告第2準備書面要旨陳述に載せましたのでご覧ください。

この明快かつ強力な第2準備によって、

*サービスラーニングセンター(SLC)「閉鎖」の原因が、原告の業務姿勢にもあるという被告の主張。

*被告が、雇い止めの合理性の根拠とするSLCの「閉鎖」は、事実に反すること。また、被告は雇い止め回避の努力を行っていないこと。

*被告の雇い止めは整理解雇の4要件をいずれも満たしていないこと。

など、被告のいずれの主張にも正当性がないことを、明らかにすることができました。

これに対し、被告側は、先の準備書面と「重なっていない点について反論する」として、再度準備書面を出すことになりました。

 

《集会の報告》

裁判の後の集会にも、たくさんの方が参加してくださいました。

*弁護団から今日の裁判について:

 畑地弁護士さんから被告準備書面について、説明がありました。

 

*龍谷大学教職員組合から挨拶

細川氏から、組合が非正規教職員の労働者としての権利を守ることは、組合の存在意義に関わるという話をしていただきました。原告が雇い止めされた当時の委員長だった細川氏の意識が高かったことが、正規・専任中心の教職員組合が、有期雇用である原告の支援に繋がったのだと思います。

 

*報告「高校無償化と朝鮮学校」田中宏

「雇用継続を求める会」代表田中宏が、朝鮮学校の無償化問題について報告しました。周知のように田中は、在日コリアンの参政権など滞日外国人の人権問題に半世紀にわたり、一貫して取り組んできました。日立就職差別裁判、国民年金法の国籍条項撤廃、指紋押捺制度の撤廃、旧戦傷軍属への戦後補償、公立学校への教員採用などの活動を認められ、東京弁護士会人権賞を受賞しています。

現在、精力を注ぎ込んでいるのは、この朝鮮学校の無償化問題です。民主党政権による高等学校無償化にあたって、文科省の専門家会議「就学支援金の支給に関する検討会議」は、2010年8月31日、「外国人学校の指定に関する基準について」を発表。「専修学校高等課程の水準とす。他の外国人学校の指定に当たっては、教育内容について判断せず、客観的、制度的な基準によっている。外交上の配慮などにより判断すべきではない」としました。

文科省は、11月5日「(朝鮮学校の)指定に関する規定」を公布し、申請を受付けたにもかかわらず、11月24日、北朝鮮の韓国砲撃を受けて、仙谷官房長官、菅首相が「手続き」の停止を指示。これに対して、自由人権協会や大学教員が抗議声明を出したり、東京朝鮮学園が行政不服審査法による異議申し立てをしています。しかし撤回されないばかりか、朝鮮学校を無償化から排除する動きは、地方自治体にも及んでいます。田中は裁判に訴えることも考えていると言います。

 

*参加者からのアピール

最後に、現在裁判中の原告稲森秀司さん(ヤンマー雇い止め違法訴訟)、清水潤子さん(自治労滋賀県本部解雇事件)、本田福蔵さん(日本基礎技術試用期間中解雇事件)、吉岡力さん(パナソニックPDP偽装請負事件)からのアピールがありました。また、働く女性の人権センターいこるの赤羽さん、なかまユニオンの脇田さん、JIPPOの中村さんからも、集会や傍聴の呼び掛けがありました。

 

次回6回目の裁判は

 2011年6月1日(木)11時から、京都地裁208号法廷

で開かれます。

 今回同様に多くの皆様の傍聴をお待ちしております。